レースと刺繍

 

「ときめき映像」は、わたしにとっては、馬の目の前にぶら下げられた「にんじん」。

あきらめていたこと、留まっていたことに着手する勇気とパワーを与えてくれます。

 

先日の横浜すぴまでは、お客様からたくさんの「おいしそうなにんじん」をいただきました。今日は、特にインパクトが大きかった映像の一コマをシェアさせていただきますね。

 

 

 

尖塔の教会の中心「マリア」が眠る棺、その傍らに立つグレーの衣をまとう娘が見えます。その娘の衣装の裾には、上質なレースと刺繍・・・マリアの手仕事がほどこされていました。

 

「白地に白糸の刺繍」・・・光と影が織り成す繊細な世界が広がっています。

まぎれもなく工芸品の域ながら、それを惜しむことなく日常着にほどこしているところに、目が釘付けになりました。

 

「上質な暮らし」・・・決して華美ではなく、人目は関係ない。ただ、自分の目の保養の為、自分の満足の為にいつもまとうものに心を込めて、願いを込めて手を動かしている様・・・

 

そして、その服をまとった愛すべき少女が動くたび揺れる裾を目に映す度、マリア自身が一番癒されている様・・・

 

そして、そんなマリアの微笑みをたたえた亡骸を見つめながら、

 

「偉大な人にはなれないけれど、彼女(マリア)のように人知れず一針一針美しいものを織り成す人になろう・・・」

 

と、自分のこれからの道を彼女の歩んできた道に重ね、静かな決意を固める娘の姿が見えました。

 

 

 

その一コマがあまりに美しくクリアだったので、気になって・・・

私にとって何かのメッセージなんだろうなぁと。

 

で、その映像の意味を知りたくて、本屋の手芸コーナーに寄ってみたり、体が赴くまま行動しました。

 

 

そういえば・・・リビングの窓辺を彩りたいとずっと考えていたっけ。

 

 

この2年間、窓辺を自分好みのエレメントにしようとずっと探していたのですが、まだ、あり合せのカーテンのままでいたんです。

 

「無いなら、自分で作ってみれば?」っていうことかいな。

 

今まで何度かそう奮起したものの、手芸に明るい方ではなかったので、勇気がなく腰が重々。

 

でも、グレーのスカートの裾にほどこされた白いレース刺繍が揺れる映像があまりにも鮮明で美しく、

 

それが、ブルーグレーの麻布に白レースがさりげなく縫い付けてあるカーテンが、我が家のリビングで風に揺れている風景と重なり・・・

 

 

うおぉ~、ときめくぜ!

 

 

さ、日差しが強くなる季節までに、このイメージ、具現化できるでしょうか。

 

どういうところに行き着くか今の段階ではわかりませんが、おもしろい実験です。

しばらく、観察させていただきましょう♪