泉に集う

たくさんの子どもたちが、泉に集っています。

水の冷たさが気持ちいいから、「夏の高原」という感じかな。

 

かわいこちゃんたちが寄ってきて、「先生、私は?私は?」って、

「私は、これができないの」とか、「こうなっちゃうのはどうして?」とか、聞いてくる。

 

わたしは一人一人の目をのぞきこんで、

「それはね、大きくなったらわかるよ」「大きくなったらできるよ」って。

 

自信をもってね。

だって、この子たちが欲しいもの、大人のわたしは全部あるもの・・・

 

すると、どの子も目をキラキラさせて、

「うん! 先生だ~いすき」って。

 

みんな、わたしから「大丈夫、できるよ」って言われたと感じている。

 

何月何日? 何回やったら? どうやったら? 

なんて質問はこない。

 

「そうかぁ、大きくなったらできるんだぁ」

 

欲しい答え、できる自分に焦点が合ったら、もう大満足で、

また水の中へ、遊びの中へ戻っていく。

 

小さい子たちは、大きくなりたいって。大きくなった自分をワクワクしながら待っている。

 

 

わたしも、今、分からないことたっくさん。

 

あれも分からないし、これもどういうことなのかさっぱり・・・

 

でもね、失望はないかな。

 

将来の自分から「大きくなったら分かるよって」言われているから。

 

だから、わたしも大きくなるの楽しみに待ってる。

 

見上げる顔には、自分の将来の姿が映っているから・・・

 

もっと、もっと、大きく(大人に)なろう♪