題名のとおり、
とある「空を飛ぶ士(ひと)」のほんの数日の出来事を追った物語。
その数日間は、彼の人生の全てが詰まっていて、
スパークするような「生」の輝きは、
一生分の道を照らすに十分な光となって・・・
登場人物も、セリフも絞られていたせいか、
飛ぶ体感も、心情もぴったり重なり、
生々しかったです。
思わず、
込み上げるものが抑えきれず、嗚咽しながら観ていました。
「泣く」というより、
顔をくしゃくしゃにして、声にならないものを吐き出すような「鳴き方」をしている自分に逢いました。
暗闇という安全な空間で、思いっきり自分の中のものを取り出し、
ていねいに味わいつくすことが出来る、
映画館は、わたしにとって「セラピールーム」かな。
ひとりで出来るのが、ありがたい。
胆汁のような苦い想いも、どんな自分が出てきても2時間で完結するから、
映画館から出てくると、スッキリです。
何故かはわからないけど、空へ格別な想いがある方、
この作品・・・よかったらどうぞ♪
あなたの「空の記憶」が呼び覚まされるかもしません。
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