用事ができ、朝一で六本木へ。帰り道、きれいな花が呼んでいるCafeがありました。
ドアが開いていたので、導かれるように入ってみると、美しい女主人が、「掃除は終わってますので、どうぞ。今からお湯を沸かしますので、ちょっとお時間いただきますが、よかったら」と。
どうやら11時半からの開店だったよう。用意してくださった隅の席からは、店内が斜めに眺められ、すっぽりとカラダが収まるのがわかります。
ここは・・・
お店というより・・・誰かのリビングといった雰囲気。懐かしい「モダン」な香り・・・
こういう場所があったらなぁと、ずっと夢描いてきたような「理想郷」。恋に落ちたかな・・・
38年経っているそう。椅子の張替えなどはしてきたけれど、基本的にそのままなのだと。素晴らしい・・・38年も、ここに在りつづけている・・・
「甘いもの お好きですか?」
長野のお土産をいただいたからと、「栗のらくがん」が添えられて、コーヒーが運ばれてきました。
・・・おいしい。『色のついた香り高い水』のよう。こんなにカラダに染み入るコーヒーは飲んだことがないなぁ
胃と肝臓が弱っているのか、ここ1年ほど本格的なコーヒーに手が伸びなかったわたし。コーヒーを美味しくいただけることが、ものすごく嬉しい。
店が開くと、常連さんが次々と入ってきて、おのおのの定位置に。
カウンター越しに奏でる水音・・・
黒電話で発注する上品な声・・・
常連さんとのスムーズな会話・・・
そして、ジャズ・・・
「今日のお昼は おうどんで・・・」どうやら、裏メニューもあるらしい。心地いい場所・・・こんな場所が開けたらなぁ・・・
帰りの電車広告で、
『本物を見ると、本気になれる』というキャッチコピーが。
ほんとうだ。
本気になったよ・・・。
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