Ｔｏｋｙｏ　Film Festival　　④

⑥　１８４０年、リスボンのあるＢＡＲが今回の舞台です。白人社会に浅黒い肌の小柄な男性がひとり、舌の肥えた常連客の前でシェイカーを振っています。なめらかな手さばき・・・一口含むと客は満足そうにうなづいています。あなたの仕事が終わるのを待って、どうしたらそんな風に客を喜ばせられるのかと、ひとり、またひとり寄ってくるのですが、あなたは誰に対してもそのコツを太っ腹に伝授していきます。その伝え方は独特です。「これを作るときには、僕はこんな情景を思い浮かべる。君だったら・・・いつも君が懐かしんでいる故郷のあの海を思い浮かべてみたら、どうかな」・・・配合や分量ではなく、深みを出すちょっとした隠し味を、相手に響きやすいように伝えていきます。異文化の壁、言葉の壁を越えて、誰もが認める看板になっていきます。次はアラスカへ飛んでいますね。カラフルで温かいコテージの中、おばちゃんたちにアザラシ１頭の使いきり方、最新情報を伝授していますね（笑）。果ては・・・二人乗りの宇宙船の中のシーンですが・・・!?　唯一気をつけたほうがいいポイントは、「惜しまれつつ」が去り際のタイミングであること。常に人にフォーカスしているのでつい、やりすぎてしまう・・・自分のカラダに目を向けてあげることは大切です！ＢＡＲであなたを抜擢してくれたオーナー、波止場で待つ女・・・あなたのよき理解者として、身近なところで今生既に合流しているようですね。そして、世界中航海するあなたの肩には・・・黄色いインコが・・・過去も現在も未来も、すぐ横を見ると、いつもよきパートナーに恵まれています（笑）

⑦　キャンディーズのような少女３人が、白い花のようなおそろいの衣装を着て小さな舞台で歌ったり躍ったり。当時としてはめずらしい三つ子、センターにあなたが立っています。同じような顔の子が並ぶだけでもかなりのインパクト、衣装デザイナーはあなたたちをこぞって使いたがります。あなたがぬけると商品価値が下がることから、カラダの弱さをおして周囲の期待に応えようとしますが、どうにも声が出なくなります。姉妹たちはあなたを気遣い、なんとか支えようとしていますが・・・。そんな中、娘を失ったばかりのひとりの紳士が あなたのパトロンとしてつくのです。あなたを思う彼は、父と娘ほどある年の差のあなたを正式に妻として向かえ、広大な屋敷内で静養させます。あなたの分身である姉妹たちも自由に屋敷に出入りすることを喜び、紳士はまるで３人の父親のよう・・・「わたしたちまでこんなステキな場所に来られて幸せよ。あなたのおかげね」。テラスから緑豊かな庭を望む心地いいリビングで、姉妹たちは談笑しています。紳士もまた、そんなあなたの様子を眺めて、心を癒していくのです。自分のカラダが思うようにならないからといって「役に立っていない」という思いは、もう手放していい時期です。あなたのその弱い部分こそが、あなたの大事な家族まるごと、高いエネルギーの場所に繋いでいるのですから。今生でも、花やみどりに囲まれたやさしいガーデンで小鳥のように羽を休めてのんびりしましょう。あなたが安らいでいること、子どものように人生を楽しんでいることが、周りにとって最高の癒しになります。あなたを知らない場所・・・高原やカフェで、名も知らない店員さんと朗らかに過ごすこと・・・そんなリラックスが、今、もっともあなたに必要なもののようです。昆虫のようなカラフルで奇抜なドレス、黄色のドレスも衣装替えで出てきましたね、これもあなたの本質です。白いあなたが十分に癒されると、個性豊かなあなたの能力もパワフルになっていきますよ♪

　⑧へつづきます・・・次号でやっとご紹介完了かなぁ。・・・なんだかどんどん長くなってきちゃいました（笑）

　長文読んでくださいまして・・・ありがとうございます！