7月15日までということで、滑り込んで行ってきました。
展示場に入っていくときに、「触覚」の貴婦人が最初に見えてくるのですが・・・
遠くから望んだときの、彼女の立ち姿に・・・こころを射抜かれました。
「なんて美しいプロポーションなのだろう・・・」
6作品・・・甲乙つけがたく、どの作品もみどころがあり、全部好きだなぁとおもいましたが、
最初に恋した 「触覚」の貴婦人のあり方が、忘れられなくて・・・
一番古く、基になった作品なのかな・・・ここからインスピレーションを得て、連作になった感がありましたね。
傷みも激しかったのか、左辺がCUTされていて、「キジ」の体も半分に・・・
だから、構図的には左に寄った感じになるのだけど、
その分、貴婦人と一角獣が中央にとらえれれていて、目に入ってくるのです。
一角獣も、もっとも自然に描かれ、わたしの目にはいちばん美しく感じられました。
それにしても、圧倒的な構成力。
何百年も吊り下げられていたのに・・・どうして、縦に伸びたりしないんだろ?
しっかり織ってあるのでしょう、ゆがみが出ていません。
アップに寄って、テクスチャー・技法を観察しても、
遠めで観ても、感嘆が漏れる作品。
同じ時代に織られた絵画的なタピスリーが、一緒に展示してありましたが、
それと比較しても、この「貴婦人と一角獣」のもつ引力は半端ない・・・
作品の持つ、ストーリー性、ミステリー性・・・・観る人々を考えさせる力。
「美」・・・とは、こうも人を魅了するものなのでしょうか・・・何百年、何千年もの悠久の時間を通して・・・
この午前中しか行けないというスケジュールの中、1時間強という短い鑑賞でしたが、
あぁぁ・・・会いに行ってよかった・・・胸なでおろす日になりました。
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