December tea time ~ 祈りの翼 ~

12月1日 大宮スピマ の 「セッション・レポート」 の2話目。

 

 

『暦の上ではDecember』 ・・・ 

 

身もこころも パタパタする季節ですが、今日は久しぶりの雨。

 

そして、今・・・空から光が射してきています。

 

 

そんな今日にふさわしい一遍を 

 

・・・tea time・・・のおともに、お届けします♪

 

 

 

● 「 祈りの翼 」

 

 

海底深く潜っていきます。

 

何もつけず・・・今度こそ息絶えてやろうと・・・

 

限界まで潜り体の力を抜くのですが・・・

 

あなたは浮き上がってきてしまいます。

 

海面に浮き上がったあなたを照らすように、真上に太陽が輝いています。 

 

「なぜ?わたしは 死ねないのだろう・・・?」 

 

 

 

白いボックスのような空間に2人きり・・・彼とあなたは向き合って立っています。

 

「愛してる!」 ・・・・ 声の限り叫びますが、その音は彼のカラダを通り抜け、白い空間に反響するだけ・・・・

 

反応していない・・・彼には届いていない・・・ むなしさ、絶望感だけが あなたに還ってきます。

 

 


花畑で、幼いあなたがシロツメ草の花輪を編んでいます。

 

男の子、女の子、男の子、女の子・・・ 男女交互に一列に並んだ子どもたち、ひとりひとりと目を合わせ、

 

厳かに頭の上にクラウンをのせています。

 

王冠をのせてらった男の子は、ほんとうに嬉しそう・・・

 

あなたは、司祭役・・・丁寧に、丁寧に、ひとりずつ時間をかけて 戴冠式をしてあげている光景なのです。

 

 

 

あなたのあり方は・・・・「人類の姉です・・・」

 

 

 

自然界からあなたが受け取ったものを、一瞬でもあなたより後に産れた世代へ流していくのが あなたの使命。

 

弟、妹たちにすべて渡すまでは 「死ねないのです」 ・・・ 太陽は 浮き上がってくるあなたに何度もやさしく言い含めています。

 

 

 

「なぜ、わたしなの?」

 

あなたは何度もこの世界に問うたことでしょう。

 

 

 

太陽は ただ一言・・・ 「あなたは この大いなる自然の a favorite girl (お気に入りだから・・・)」

 

 

 

それは、神の子を宿すと告げられた 娘、マリアのよう・・・

 

なぜ? わたしなのですか? (そんな恐れ多いこと・・・なぜ、わたしにふりかかるのですか?)

 

カラダを震わす娘に、天使は告げます。

 

 

「あなたは 神の お気に入りなのです」

 

 

神の目的も、計画も・・・わたしにはわからない けれど・・・

 

・・・・わたしは、あなたのものです。

 

 

「あなたのことばを・・・・お受けします」

 

 

13歳のマリア、その勇気・・・ 彼女をとりまく世界が空気が 彼女の勇気を 高く高く讃えていきます・・・

 

 

 

あなたは、ふたたび 彼の前に立っています。

 

あなたの背から・・・バサッと・・・・大きな翼が天に向かって立ち上がるように 生えてきます。

 

そこに ことばはありません。

 

その翼は見えません・・・・彼の頬にかかった髪が かすかになびくだけ・・・

 

彼の瞳に力が戻ります。そして、彼はくるっと向きを変え、自分の道に一歩足を踏み出していくのです。

 

 

 

・・・・彼に届いています。

 

あなたの祈りは、この空間を伝播しているのです。

 

祈りとは・・・・本来ことばではなく・・・あり方なのかもしれません。

 

人には見えない、聞こえない・・・ 

 

あなたの祈りのスタイルは、その大きな翼でもって、この大気を揺らすことかもしれません。

 

 

 

あなたがぷっかり海上に浮いてくるのは・・・・自然界から吹き込まれた贈り物・・・

 

すべての恵の象徴たる大気が、そのちいさなカラダいっぱいに 満ちているからかも しれませんね♪

 

 

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【わたしの一言感想】

 

人類の母、父・・・というあり方は聞いたことがありますが・・・「姉とは・・・?」

 

自らもまだ幼い身、おろかで、未熟な身なのに・・・

 

妹・弟を育てていくモノ・・・。

 

ちいさい身でありながら、大役を担った身の上が・・・ ゴスペル 「Be it unto me」 の一節と重なりました。

 

これは、受胎告知を受けたときの マリアのStory。

 

わたしのゴスペルは、この歌からはじまりました。

 

聖母マリア・・・厳かで、完璧な女性像を彼女にもっていたわたしは、この歌に出会って、

 

マリアはわたしたちとなんら変らないひとりの 娘 であったことを知り・・・衝撃をうけました。

 

何も分からない まだまだ幼い13歳の娘・・・

 

神の子を身ごもると聞かされて・・・どんなに恐ろしかっただろうと・・・マリアの心の震えが伝わってくるよう・・・・

 

そんなマリアを、村人に扮したクアイアーが バックで大きく励ましていきます・・・

 

だいじょうぶ。わたしたちもいるから・・・世界があなたを支えるから・・・

 

そんな舞台のような世界観に この歌はなっています。

 

 

子どもを 身ごもったとき ・・・・ 誰でも恐れおののきます。

 

まだ、未熟な おろか者の自分が、人の親になっていいものだろうか・・・

 

 

何か大きな仕事を任されたとき・・・・ 

 

この身で、いったいそんなことができるのだろうか・・・

 

 

なぜ、自分なの・・・?

 

 

大役を任命されたときの 心細さ、不安感・・・

 

わたしたちは人生の中で、何度もそのような岐路にたたされます。

 

 

できるかどうかわからないけれど・・・

 

この世界からわたしは愛されているのだとしたら・・・・ 

 

Be it unto me・・・ 「そのことを お受けします」

 

 

勇気がほしいとき、やるしかない!とき、覚悟を決めねばならないとき・・・・エールの翼立つ 歌です。

 

今、ここに生きる すべての女性たちへ・・・・ 届くことを祈って・・・

 

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「 BE IT UNTO ME 」 
当時、クリスマスの背景も何も知らなかったわたし・・・この歌のバックグラウンドを知りたい、歌えるようになりたい、その一心で聖書に手をのばしたほど・・・ゴスペルの扉を開いてくれた曲です。
・・・マリアの分身たる、すべての女性たちへ・・・・メリークリスマス!
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