梅の花、ほころぶ・・・

きのう、浜田山の室礼のお教室に向かうため、新宿での乗換えで京王デパート横の通路を歩いていると・・・

 

「うめちゃん!」

 

懐かしい呼び名の響きに、ふっと、顔を上げると・・・懐かしい旧友の笑顔。それはまるで「もう、起きる時間だよ」って、こころの中の奥の扉をトントンって・・・ノックされたような音だった。

 

そうだったね、

 

バイト時代から社会人になっての呼び名は、ずっと「梅ちゃん」(←旧姓からきているんだけどね)

 

周りがまだ寒々としていても、いち早く春の訪れを知らせる「梅の花」のように、そう呼ばれてた頃は人よりちょっと先に春を知らせる生態をもってたような・・・ね。

 

もうすぐ春だね、もうすぐいいことあるよ・・・って、カランカランって『福音』を鳴らす役目を少しもっていたような気もするけど・・・

 

長野に赴任して2回目の春・・・梅も、桃も、杏も、桜も・・・全部いっぺんに咲く姿を目の当たりにしてから、

 

「そうかぁ、場所によって、ひとりで咲かなくていいんだ。みんな一緒でもいいんだね」って。・・・以来、3月末まですっかり、のんびり過ごす癖がついちゃった(笑)

 

子どもを産んで復職して・・・今も新宿の第一線で働いている彼女からほとばしった あのときと変わらぬ呼びかけは、

 

「忘れちゃったの?それでもやっぱり君は、梅ちゃん。ここは、東京。この場所、そして 今年の咲き方をすればいい」って、今朝になって、そんなことを言ってくれているかのように響いてきたよ・・・

 

またゆっくり会おうね、と約束しての一瞬のすれ違いだったけど・・・人との出逢いって・・・ほんと、素晴らしい!