「やさしいコミュニケーションがとりたい」

質問:チャネリングを始めたきっかけは?もう一つの動機

②「娘とやさしいコミュニケーションがとれる、やさしい母になりたい」

 

きっかけ①からのつづき・・・

 

娘が産まれたとき「舐めるように育ててくださいね」と助産師さんに教わったわたしは、素直にその言葉どうり・・・おっぱいをあげて、抱っこしておんぶして、おむつを替えて・・・と、とにかく撫でて撫でて、まるで動物の母親が子どもを舐めて育てるように娘と接していました・・・。

 

彼女と触れ合うことで彼女の想いも伝わってきたし、わたしの想いも自然に伝わり、そこには「ことば」はなかったけれど・・・じゅうぶん彼女と意思疎通ができていた世界があったんです。

 

それが、彼女が幼稚園年長~小学校へ上がるころになると、言葉がそろって「ママ、これはどういうこと?」「まま、これはどうして?」「まま、これはどういう意味?」と、「ことば」でのコミュニケーションをいちいち求めてくるようになったのです。

 

このこと自体はとても普通のこと・・・もしくは喜ばしい子どもの成長なのでしょうが、もともと動物的でことばで説明するのが苦手だったわたしにとっては、苦戦を強いられました。まるで娘だけ「人間」になってしまい、わたしだけ「動物」のままのように・・・。

 

彼女の問いに対して いろんな方面に明るくなく知識もないわたしはうまく答えてあげられなくて、ことばで聞かれたことはことばで返さなきゃと思ってしまうところもあり、イライラが募っていきます。「え?そんなのわかんないよ!そんなの知らないもの」。手が出てくることもありました。

 

実は、人知れずかなりしょんぼりしていました。世界中でこの子とだけ仲良くなれたらいいと思っていたわたしなのに、どうしてこんな「悲しいコミュニケーション」になっちゃうんだろうって。

 

そんな中、「チャネリングのトレーニングコース」が目に留まったのです。これだ!って思いましたよ。だって、だって・・・チャネリングって・・・

 

バシャールみたいに、質問されたことに対して知らないことでもどこからか「言葉を降ろして」なんでも答えられちゃうんでしょ?わたし、もしかしてクレバーになれるんじゃないのかな・・・笑

 

チャネラーって「イタコ」みたいに何者かが憑依して別人のようになるんでしょ?わたしもチャネリングしたらマリア様のような人格になって娘からどんな質問がきても「娘よ、それはこういうことですよ・・・」なんて、やさしく答えてあげれるようになれるんじゃないかしらと・・・笑

 

今から思うと突っ込みどころ満載なのですが・・・当時のわたしは本気でそう思っていたところがありました。

 

・・・結論を言うとね、チャネリングができるようになっても、賢者にもマリアにもなれませんでした!まことに残念なことに、わたしはわたしの人格のまま、ちっともやさしい母にはなれなかったのです(むしろ傍若無人感は2倍増し・笑)

 

ただね、チャネリングのコースを受けたあと気がつくと・・・わたしは一番欲しい自分をちゃんと手に入れていたんです。かしこくもやさしくもなれなかったけれど、「人とやわらかなコミュニケーションがとれる自分」に。

 

そしてそれは、わたしの人生をこれまでの範囲から放射線状に90度広げるほどの大きな展開となりました。この10年間で出逢ってきた人の数たるや、果てしないです。それも信じられないほど素敵な方々ばかりで・・・。

 

振り返ってみると、人の中にある真意と本質にダイレクトに繋がることができる人間が本来持つスキルに気づけたことは、金額には換算できないほどの財産。これからもずっと紡ぎ出していくご縁の価値を考えれば、30万どころの騒ぎではありません♪

 

「娘とやさしいコミュニケーションがとれる、やさしい母になりたい」・・・他の人にしてみれば、とるにたらない悩みだったかもしれません。でも当時のわたしにとっては切実で、心の中に大きく占める大切な思いでした。だからなのでしょう、そんなことを深く悩んでるなんて主人には話した記憶はないのに、わたしの様子から何か「本気さ」を察した主人は何も言わずにわたしの口座にお金を振り込んでくれたんだと思うのです。

 

これもチャネリングの一種なんですよね・・・。「言葉に出していないのに、その人が本当に欲しているものを察し与える人」・・そういう意味で主人はわたしより優れた天性のチャネラーなんだと思うのです(笑)。習いに行っていなくともね♪

 

どうか、どんな動機も大切にしてくださいね。ちんけなものなどないのです。あなたの中にあるどんなちいさな粒でも、硬いものはいつかかならずあなたの限界膜に風穴をあけるでしょう。

 

タイミングと動機がそろったとき、風が吹き、あなたはあなたが行くべき方向へと大きく押し出されます。両方そろうタイミングを逃さないで・・・♪そのとき吹く風は、もしかしたら「そよ風」のようにふわっとやわらかなものかもしれません。