夏の間、通った場所がありました
井の頭公園そばにある「トムネコゴ」です
※初めて訪ねたときの記事は
いつも行っている堀口珈琲さんが
夏休みに入ったことがきっかけでしたが
この静かな空間で
ぼ~っとしたり
考えに浸れることの心地よさにしびれて
秋に入った今も
トコトコ足が向かっています
・
古い古いマンションの一階
お一人様が静かにふけるために存在する
隠れ家のような喫茶店
写真もダメ
PCもダメ
イヤホンもダメ
おしゃべりもダメ
という、ニッチさと潔さに
わたしは・・・
深く掬われたように感じています
窓辺の机にそっと置かれた
コーヒーとチーズケーキ
観葉植物の葉に
きらめく水滴
どこをどう切っても
絵になる光景を前にして
あぁ、この美しい佇まいを
写真に収められたらどんなにか
と、思うのだけれど・・・
写真で残せないからこそ
記憶に残ることもあるのではないかと
気づきます
写真を撮ると、
ログを残したことに安心してしまい
つい、行った気になったり
体験した気になったり・・・
でもそれは、
ほんとうに味わったことになるのかな?
目に映る光景、流れてくる音
肌に触れる空気・・・
もしかしたら、
写真に残せないからこそ、
何とかしてカラダに刻み込もうと
するものなのかもしれません
思い返すと、
カメラを置いて登った山の方が
そのときの光景、
そのとき何を見ていたか
何を感じていたかを鮮明に覚えていて
今も目をつむると
その時の記憶が脳裏にあがってくるのです
・
最近は、
スマホを持たずに
「一冊の本」と「手帳とペン」
そして「現金1,100円」と「PASMO」だけを
ポシェットに入れて
空身で行ける「ささやかな山行」に
胸躍らせています
ここはわたしにとっての
あこがれの ”山小屋”
わたしの人生上で
こんな美しい場所が在ることを
今、しあわせに思っています
「これでいいんだ」と思わせてくれる貴重な場所。
もうひとつ、
ここに来るたびに、励まされることがあります
井の頭公園に近いこともあり
散策ついでに立ち寄られるお客さんも
少なくないのですが・・・
マスターは
お二人でいらしたお客さんには必ず、
「おしゃべりはできないんですが・・・
(よろしいですか?)」
と、穏やかな声で
お店の特徴を説明なさるのです
ほとんどのお客さんは
そこで帰られます
無理もありません
一般的に「カフェ」へはちょっと一服がてら
おしゃべりもしたくて入りたいもの
でも、わたしは
そのやりとりを耳にするたび
「あぁ、これでいいんだ」と勇気をもらうのです
このお店の扉には小さく
「静かな時間を過ごしたい人のためのお店です」と
書かれていて
それを好むお客さんだけが
いらっしゃいます
そして、それでいい。
自分の好きな空間を開いていい。
そして、自分と同じように
この静かな空間を必要としている人にだけ
開いていけばいい・・・
一般受けはしなくても
多くのお客さんを
受け入れることはできなくても
自分のペースで
自分が心地よくできる範囲で
それを理解して
この空間を愛してくれる人にだけ
見つけてもらえたらと・・・
・
ここに来るたび、わたしも
こういう場所を開きたいなと思うのです
ちょっとニッチだけど、
それでいい、それがいい、と
言っていただけるような
そんな
ちいさな愛しい空間が開けたら
しあわせだなと思います。
・
・
【大事なお知らせです】
9月から
隣のマンションの大規模修繕工事が
始まることになりました
日曜日と祭日しか
工事のお休みがないので
その中で「お茶会」や
「フルリーディング」や「レッスン」を
組むことになりそうです
日にちも限られてくるので
極端にお受けする人数は限られそう・・・
騒音次第で「9月のお茶会」も
お休みさせていただくかもしれません
でも、活動できる日に
大幅に制限がかかるのも
もしかしたら・・・
本来のわたしの「のんびりペース」に
戻すための仕組みかもしれないなって
思ってます
この秋は、今のわたしで無理のない範囲で
アイテムを作ろうと思っています
ちいさくて、わがままな開き方だけど
それが今後のわたしの活動ペースの指針に
なるかもしれません
いずれにしても、わたしの創る場所を
心地いいなと思ってくださる方
愛してくださる方が
ここを見つけてくださったら
嬉しいです・・❤
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